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追い風の原発新設 進まぬ廃炉作業… イタリア「脱原発」の後始末

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廃炉作業中のカオルソ原発の中央制御室。計器類などが時代を感じさせる=イタリア北部カオルソで2023年10月12日、宮川裕章撮影
廃炉作業中のカオルソ原発の中央制御室。計器類などが時代を感じさせる=イタリア北部カオルソで2023年10月12日、宮川裕章撮影

 原発新設の議論が進むイタリアでは、2011年3月の東京電力福島第1原発事故で高まった原発への警戒感が薄れる中、脱炭素化やエネルギーの安定供給を求める国内世論が原発推進の追い風となっている。だが一方で、1990年代から続くかつての原発の廃炉作業は難航し、立地自治体は原発のない未来に踏み出そうとしている。

原発新設 「遠くに立地」なら賛成6割

 「今後のエネルギー需要に対応するには、再生可能エネルギーとは異なる継続性のある供給源が必要だ。それが原子力だ」。今年9月、ローマで開かれた原発新設を議論する国民協議会。大学や研究機関、安全規制当局、民間企業などの代表者が出席する会議で、議長を務めたピケットフラティン環境・エネルギー安全保障相は、そう宣言した。

 チェルノブイリ原発事故をきっかけに、1987年に脱原発にかじを切ったイタリアが一転、原発新設の議論を開始しました。その背景や課題についてまとめています(全3回の2回)。
第1回・「廃炉先進国」イタリアが原発回帰 方向転回の背景とその矛盾
第2回・追い風の原発新設 進まぬ廃炉作業… イタリア「脱原発」の後始末
第3回・残ったものは核のごみ 貯蔵計画も進まず イタリア、外交問題にも
<写真特集>廃炉が進むイタリアの原発 その内部は?

 メローニ政権の一角を担う「同盟」はイタリア北部の工業地帯を支持基盤とする。「同盟はこれまで再三、産業振興と競争力維持のため、安価な電力として原発の活用を唱えてきた。原発新設の議論は、同盟の連立政権入りと、エネルギー危機が後押しした。またメローニ氏が率いるイタリアの同胞の国家主義的な姿勢に沿ったものだ」。イタリアのシンクタンクRIEでエネルギー政策を研究するフランチェスコ・サッシ氏は解説する。

 国内世論も原発推進に傾いている。調査会社SWGが9月に実施した世論調査では、原発の新設について、自宅から100キロ以遠に建設される場合は44%、500キロ以上では6割…

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