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残ったものは核のごみ 貯蔵計画も進まず イタリア、外交問題にも

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解体作業が続くカオルソ原発の原子炉建屋の内部=イタリア北部カオルソで2023年10月12日、宮川裕章撮影
解体作業が続くカオルソ原発の原子炉建屋の内部=イタリア北部カオルソで2023年10月12日、宮川裕章撮影

 原発再開の議論が進むイタリア。だが、1980年代に停止した原発が残した課題の多くは、いまだに解決されていない。核のごみや廃炉に伴う解体物を収容する中間貯蔵施設の建設計画は停滞。一時保管する国内の自治体では不安が広がり、隣国フランスとの外交問題にまで発展している。

  「固形放射性廃棄物をクレーンを使って遠隔作業で移動します」。イタリア北部サルッジャの旧使用済み核燃料再処理工場「ユーレックス」。敷地内にある貯蔵施設の管制室で、技術部長のマリアアンジェラ・デシモーネ氏がモニターを見ながら語る。工場の解体作業が進む中、敷地内には核のごみのための新しい貯蔵施設が建設され、老朽化した旧施設から放射性廃棄物を移す作業が続いている。

 チェルノブイリ原発事故をきっかけに、1987年に脱原発にかじを切ったイタリアが一転、原発新設の議論を開始しました。その背景や課題についてまとめています(全3回の回)。
第1回・「廃炉先進国」イタリアが原発回帰 方向転回の背景とその矛盾
第2回・追い風の原発新設 進まぬ廃炉作業… イタリア「脱原発」の後始末
第3回・残ったものは核のごみ 貯蔵計画も進まず イタリア、外交問題にも
<写真特集>廃炉が進むイタリアの原発 その内部は?

 脱原発決定から30年以上たった今も実現のめどが立たないのが、国内の核のごみを一括して収容する国立中間貯蔵施設の建設だ。その完成を待つ間、解体した原発などから出る放射性廃棄物の多くは、各地の旧原子力施設内の貯蔵庫に運び込まれる。

 ユーレックスにはイタリア国内の低・中レベル放射性廃棄物の約7割が集中する。「旧貯蔵施設から新貯蔵施設への移動は終わりつつあります。完了すれば旧施設の解体を始めます」。ユーレックスの責任者、マッシミリアーノ・ナスカ氏が話す。

 だが周辺住民の不安は募る。サルッジャで環境保護活動を続けるジャンピエロ・ゴディオ氏(…

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